日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 バンデイラ(Manuel Carneiro de Sousa Bandeira Filho)ばんでいらManuel Carneiro de Sousa Bandeira Filho(1886―1968) ブラジルの詩人。象徴主義から出発したが、「近代主義洗礼のヨハネ」とよばれるように、つねに革新に努め、無韻詩(ブランク・バース)の導入を図る一方、伝統的リズム、形式を現代精神に調和させ、またポルトガル的叙情とブラジル人の感受性の融合に努める。作品には一貫して人生に対する温かさ、情熱があふれている。代表作には詩集『放縦』(1930)、『生涯の星』(1965)がある。[高橋都彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例