バンダイソウ(読み)ばんだいそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンダイソウ」の意味・わかりやすい解説

バンダイソウ
ばんだいそう / 万代草
[学] Sempervivum

ベンケイソウ科(APG分類:ベンケイソウ科)センペルビブム属の多年草。ヨーロッパの高山山地を中心に23種ある。茎はなく、ロゼット状に葉を密生し、岩上に群生する。ロゼットは普通は径8センチメートル以下。葉は全縁で多肉質。無毛または有毛。とくに毛が著しいのは巻絹(まきぎぬ)(蜘蛛巣(くものす)万代草)で、径1センチメートルほどのロゼットが毛糸の玉のようにみえる。夏に集散花序か総状花序を頂生し、数花から数十花を開く。耐寒性があり、北海道でも越冬する。暖地では開花しにくい。結実後は枯死する。

[湯浅浩史 2020年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android