バイロイト辺境伯のオペラハウス(読み)バイロイトへんきょうはくのオペラハウス

世界遺産詳解 の解説

バイロイトへんきょうはくのオペラハウス【バイロイト辺境伯のオペラハウス】

2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。ドイツ南部、バイエルン州バイロイトにあるオペラハウスブランデンブルク・バイロイト辺境伯フリードリヒ3世とその妻ビルヘルミーネが、建築家ジュセッペ・ガッリ・ビビエーナに建築させ、1745年から5年の歳月をかけて完成した。重厚な外観で劇場内は曲線を多用し、華麗な装飾を施した建物は、バロック建築の傑作とされる。16世紀に成立したオペラは、18世紀になると市民に広く愛好され、宮殿に併設される形で、オペラハウスが各地に建てられたが、本オペラハウスは、まったく独立した施設である。また500人収容という規模は、その後に建設される大型劇場の先駆的な存在であり、18世紀のオペラハウスの特徴をよく残している点でも貴重である。◇英名はMargravial Opera House Bayreuth

出典 講談社世界遺産詳解について 情報