ハッジュ

百科事典マイペディア 「ハッジュ」の意味・わかりやすい解説

ハッジュ

イスラムにおけるメッカへの集団巡礼ヒジュラ暦12月(巡礼月)7〜13日に行うべきものとされる。イスラム教徒は,一生一度のハッジュが義務づけられている。ハッジュの儀礼カーバ7周,サファー丘とマルワ丘の間を駆け足で7回往復すること,ラフマ山に集まって礼拝することなどからなる。

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世界大百科事典(旧版)内のハッジュの言及

【巡礼】より

…これらの事実が示唆するのは,聖地巡礼という行為が,大衆動員の旗印として歪曲利用されて対立抗争の要因の一つともなりうるが,根源的には宗教・宗派以前の原初的な信仰と神や聖者の祝福を得ようとする素朴な願いとに発しているということであろう。【坂田 貞二】
[イスラム]
 イスラム教徒のメッカ巡礼は,アラビア語でハッジュḥajjと呼ばれ,イスラムの五柱の第5にあげられるが,各個人にではなく,総体としてのイスラム教徒に課せられた義務で,コーラン3章97節にも〈そこに旅する余裕あるかぎり〉とある。ハッジュはズー・アルヒッジャ(巡礼月,12月)の8日から10日までの間に,定められた順序・方法で必ず集団で行わなければならない。…

※「ハッジュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」