ハチジョウダカラガイ（読み）はちじょうだからがい

日本大百科全書(ニッポニカ)

ハチジョウダカラガイ
はちじょうだからがい / 八丈宝貝
chocolate cowry
[学] Mauritia mauritiana

軟体動物門腹足綱タカラガイ科の巻き貝。四国以南、熱帯太平洋およびインド洋の潮間帯下の岩礁に分布する。別名をコヤスガイ（子安貝）という。殻高85ミリメートル、殻径60ミリメートル、背腹径45ミリメートルに達し、殻は厚く、背面は丸く盛り上がる。殻表は、背面が栗(くり)色の地に黄白色の円状斑紋(はんもん)を散らし、腹面は栗色で、陶器製のように美しい。

［奥谷喬司］

[参照項目] | タカラガイ

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内のハチジョウダカラガイの言及

【コヤスガイ(子安貝)】より

…タカラガイ類の別名であるが，とくに大型のハチジョウダカラガイMauritia mauritiana（イラスト）を指すことが多い。タカラガイ類は形が卵形で背面は丸く膨らみ，美しい模様があり，腹面は殻の口が狭く細くなり，両側の縁に歯のような刻みがある。…

【タカラガイ(宝貝)】より

…紀伊半島以南～熱帯太平洋，インド洋に分布し，潮間帯下の岩礁にすむ。　ハチジョウダカラガイ(八丈宝貝)Mauritia mauritiana（イラスト）は殻高8.5cm，左右の径6cm，背腹の径4.5cm。殻は黒褐色で背面に丸い黄白斑があり，卵形で腹面は平ら。…

※「ハチジョウダカラガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」