ナスル門(読み)ナスルモン

デジタル大辞泉 「ナスル門」の意味・読み・例文・類語

ナスル‐もん【ナスル門】

Bab al-Nasrエジプトの首都カイロの旧市街、イスラム地区にある城門。「勝利の門」を意味する。ハーキムモスク南東に隣接する。かつての隊商宿が残っている。11世紀末、ファーティマ朝第8代カリフムスタンシル時代建造。バーブ‐アル‐ナスル。

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世界大百科事典(旧版)内のナスル門の言及

【カイロ】より

…【三木 亘】
[美術,建築]
 カイロには,イスラム建築の様式的変遷をたどるに十分な遺構がよく保存されている。まず第1に,メソポタミア様式のオリジナルな性格をよく保っているイブン・トゥールーン・モスクMasjid Ibn Ṭūlūn(879),次いでモニュメンタルなファサードなどを特色とするファーティマ朝のアズハル(970‐972),ハーキム(990‐991),アクマル(1125)の各モスク,また今日もなおその威容を伝えている市城門ナスル門Bāb al‐Naṣrとフトゥーフ門Bāb al‐Futūḥ(1087‐92)などが挙げられる。アイユーブ朝の遺構としては,サラーフ・アッディーンがビザンティンの築城技術を取り入れて築いた城砦(カルア。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」