ドイツ‐オーストリア同盟(英語表記)Zweibund

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ドイツ‐オーストリア同盟(ドイツ‐オーストリアどうめい)
Zweibund

1878年のベルリン会議の結果,ドイツはロシアと疎遠になり,オーストリアとロシアの関係も悪化したので,三帝同盟事実上消滅した。そこでビスマルクはオーストリアとの提携を一層強化する必要を認め,翌79年10月この軍事密約を締結し(88年2月公表),両国一つがロシアから攻撃を受けた場合他の一国全力をあげてこれを助け,また他の強国に攻撃されたときは,他の一国は少なくとも好意的中立を守ることを約した。この同盟はその後更新されて,1918年まで続いた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報