トルバル(英語表記)Primož Trubar

改訂新版 世界大百科事典 「トルバル」の意味・わかりやすい解説

トルバル
Primož Trubar
生没年:1508-86

ユーゴスラビアの人文学者。スロベニア人ウィーン神学を修める。早くからプロテスタント宗教改革に共鳴し,何度か国外に追放された。その間トリエステやドイツ各地で自国語による20冊以上もの著作をものする。国内では初めてスロベニア語の印刷所をつくり,学校を組織。その後も聖書を共訳するなど,文語確立と文学の発展に尽力したが,反宗教改革者によってほとんど書物は焼却され,現存するものは少い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトルバルの言及

【リュブリャナ】より

…14世紀ハプスブルク家の領土となり,15世紀中ごろには司教座が置かれ,商業,家内工業が飛躍的に発展した。宗教改革の時代にトルバルPrimož Trubar(1508‐86)が活躍し,1550年スロベニア語初の書物を出版している。17~18世紀はバロック式の教会や貴族の館が町を飾り,ヨーロッパで2番目に古い好楽協会も誕生した(1702)。…

【リュブリャナ】より

…14世紀ハプスブルク家の領土となり,15世紀中ごろには司教座が置かれ,商業,家内工業が飛躍的に発展した。宗教改革の時代にトルバルPrimož Trubar(1508‐86)が活躍し,1550年スロベニア語初の書物を出版している。17~18世紀はバロック式の教会や貴族の館が町を飾り,ヨーロッパで2番目に古い好楽協会も誕生した(1702)。…

※「トルバル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android