日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 トマス(Ronald Stuart Thomas)とますRonald Stuart Thomas(1913―2000) イギリスの詩人。ウェールズのカージフに生まれる。大学で聖職者になる教育を受けて、卒業後、牧師としてウェールズの片田舎(いなか)の各地を転々とする。説教のかたわら詩作を続け、第一詩集に『畑の石』(1946)がある。しばらくは無視されていたが、1955年にそれまで刊行した詩集からまとめた『年の曲がり目の歌1942―54』で注目を浴びる。明快なことばと構成で農村の生活を描くが、田園牧歌というにはほど遠く、感傷抜きの苦みのほうが強い。[沢崎順之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例