トピーカ(読み)とぴーか(英語表記)Topeka

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トピーカ」の意味・わかりやすい解説

トピーカ
とぴーか
Topeka

アメリカ合衆国、カンザス州北東部、カンザス川に臨む都市で、同州の州都。人口12万2377(2000)。豊かな農業地帯の中心にあり、各種農産物集散地、市場、加工地として重要である。市域内には製粉場やタイヤなどゴム製品、薬品、皮革製品、食肉加工品などの製造工場が多く、大規模な鉄道修理工場が目だつ。1854年にニュー・イングランドの奴隷制反対主義者の手で設立された。現在では緑の多い整然とした町並みの美しさを誇る。また、優れた精神病治療・研究でも広く知られる。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トピーカ」の意味・わかりやすい解説

トピーカ
Topeka

アメリカ合衆国,カンザス州の州都。カンザスシティーの西約 100kmに位置する。カンザスが准州時代の首都で,1861年州に昇格すると同時に州都となる。農業,工業,および州政府関係業務が主要産業。保険会社の本社,支社が多い。精神医学の訓練センターとして重要なメニング財団病院があり,全米の精神科医療の中心をなす。ウォッシュボン大学 (1865創立) がある。人口 12万7473(2010)。

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デジタル大辞泉 「トピーカ」の意味・読み・例文・類語

トピーカ(Topeka)

米国カンザス州北東部の都市。同州の州都。カンザス川沿いに位置する。豊かな農業地帯にあり、鉄道が通じて農産物の集散地として発展。公立学校における人種隔離撤廃を求めた裁判で知られ、舞台となった小学校は国立史跡に指定され、公民権運動についての博物館として残っている。トピカ。

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世界大百科事典 第2版 「トピーカ」の意味・わかりやすい解説

トピーカ【Topeka】

アメリカ合衆国カンザス州東部にある同州の州都。人口12万1000(1994)。1854年,サンタ・フェ街道に沿った鉄道の建設を目的として,カンザス川に臨んで町が創設された。アチソン‐トピーカ‐サンタ・フェ鉄道の本拠地で,人口は1860年からの20年間に20倍の増加をみた。農牧業地帯に位置する商工業都市で,精神病治療の中心地としても知られる。市名はインディアンの言葉で〈煙る丘〉,または〈芋の産地〉を意味するという。

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