テン・チン・みみだま(漢字)

普及版 字通 の解説


14画

[字音] テン・チン
[字訓] みみだま

[説文解字]

[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞に塡(てん)・鎭(鎮)(ちん)の声がある。〔説文〕一上に「玉を以て耳に充(あ)つるなり」とあり、また耳に従う字を録する。玉には祓邪の力があるとされ、耳の呪飾とする。〔周礼、夏官、弁師〕に玉の制をしるしている。

[訓義]
1. みみだま、耳の玉飾、充耳、塞耳。
2. 玉の名、鎮圭
3. うるわしい、玉の文采
4. 柱下の石、礎石
5. みたす、しずめる。

[古辞書の訓]
名義抄 ミミフタギ/玉 タマノツミシ 〔立〕 ツツシム・ツミシ・ミミフタギ・タマラカ 〔字鏡集〕 ミミフタギ・ツミイシ・マタラク

[語系]
・鎭tjinは同声。玉器を以て祓邪とするものを、四方山川に祀るものを鎭という。

[熟語]

[下接語]
・華・環・規・玉・珠・垂・象・碧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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