テップ

百科事典マイペディア 「テップ」の意味・わかりやすい解説

テップ

有機リン系殺虫剤の一種接触剤,薫(くん)蒸剤として使い,果樹,野菜クワチャのアブラムシ,ダニ類などに特効。速効性で残効は短い。人畜には猛毒特定毒物指定。事故発生のおそれが多いため,1969年で生産中止
→関連項目殺虫剤

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テップ」の意味・わかりやすい解説

テップ
TEPP; tetraethyl pyrophosphate

ピロリン酸テトラエチルコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリン作用を強めるので,医薬として筋無力症緑内障治療に使われる。ニカメイチュウの殺虫にも使われたが,毒性が強いので,農薬としての製造使用を禁止された。

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