テキ・チャク・もと(漢字)

普及版 字通 の解説


11画

[字音] テキ・チャク
[字訓] もと

[説文解字]

[字形] 会意
初形は(帝)+口。は大きな祭卓の形。口は祝告の(さい)。卜文・金文にに作り、祭のの初文。嫡祖を祭る。嫡子にして嫡祖を祭ることができるので、に正の意がある。(嫡)の初文。

[訓義]
1. もと、おおもと。
2. 正統、正系。
3. 嫡の初文。
4. 適と通じ、かなう。

[声系]
〔説文〕に声として(適)・(敵)・など十三字を録する。の声義を承けるものには、相当たる、匹敵する、正統なるものの意を含む。はまたの声義を承ける字である。

[語系]
thyekとtyiは声が近い。は祭卓の下部を交叉して締める形。はまとめて摘む、滴るのように用いる。大きな祭卓の意よりその祭る帝の意となり、また帝を祭るものを(嫡)という。語義の展開にも、相応ずる所がある。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報