タン(漢字)

普及版 字通 「タン(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] タン

[説文解字]

[字形] 形声
声符は專(専)(せん)。專に摶(たん)・團(団)(だん)の声がある。專は底のある(ふくろ)の中にものを入れてうつ意で、(撃)はそのことを示す字。うち固めてまるくするので團は專に従う。〔説文新附〕十一上に「露の皃なり」とあり、〔詩、風、野有草〕に「零露(れいろ)たり」とは、露を結ぶことをいう。

[訓義]
1. まるいつゆ、つゆがむすぶ。
2. まるい。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アマネシ・オホキナリ・ツユ

[語系]
・專・團・摶duanは同声。まるめられたものをいう。轉(転)tiuanは車輪などがまろぶこと。

[熟語]

[下接語]


11画

[字音] タン

[説文解字]

[字形] 形声
声符は炎(えん)、炎に淡(たん)の声がある。〔説文〕六下に「東縣、少昊の後の封ぜられしなり」とあり、春秋のとき子国があった。〔左伝、昭十七年〕子が魯にきたとき、鳥の名を以て諸官に任じたという、その国の伝統について語っており、鳥トーテムの俗があったようである。

[訓義]
1. 国の名、春秋の子国。
2. 姓。


14画

[字音] タン

[字形] 形声
声符は彖(たん)。衣は赤く縁をとった黒の衣裳。また王后の服、黒衣で裏に白色の紗を用いる。

[訓義]
1. 喪服表衣として用いる服。
2. 王后の服。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報