タマゴタケ(卵茸)（読み）タマゴタケ（英語表記）Amanita caesarea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

タマゴタケ(卵茸)
タマゴタケ
Amanita caesarea

担子菌類マツタケ目テングタケ科。夏から秋にかけて，林下の地上に生える。傘の形は初め卵形，鐘形，丸山形と開いて終りには縁がそり返る。直径6～20cm，表面は美しい黄赤色または緋色。傘の裏にはよく発達したひだがあり，黄色。茎は太さ 0.6～2cm，長さ 10～17cmでやはり黄色。鍔 (つば) は茎の上のほうにあり，茎の下には白くて大型のコップ状の壺がある。胞子紋は白色またはやや黄色を帯びている。このキノコは毒キノコであるテングタケ (天狗茸)と同じ属であるが，食用になり美味である。日本全土，ヨーロッパ，北アメリカ，アフリカ，インド，小アジアに広く分布する。

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