ジャノヒゲ(蛇の鬚)(読み)ジャノヒゲ(英語表記)Ophiopogon japonicus; dwarf lilyturf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャノヒゲ(蛇の鬚)」の意味・わかりやすい解説

ジャノヒゲ(蛇の鬚)
ジャノヒゲ
Ophiopogon japonicus; dwarf lilyturf

ユリ科の常緑多年草。日本,朝鮮半島,中国に分布する。各地の山野木陰湿地などに生える。よく人家の庭先花壇の縁などに植えられ,また薬用として畑に栽培される。地下に走出枝を出して繁殖し,ときに大きい株立ちになる。根はところどころ塊状に肥厚する。葉は細長い線形で濃緑色,多数集ってつく。初夏の頃,葉間に花茎を出し総状花序をつける。花は淡紫色または白色で,下を向いて開く。花後,濃青色球形果実状のものを生じるが,これは果実ではなく,子房が破れたあとに露出した裸の種子である。塊根を干して消炎剤,強壮剤に用いる。

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