シラタマホシクサ(読み)しらたまほしくさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シラタマホシクサ」の意味・わかりやすい解説

シラタマホシクサ
しらたまほしくさ / 白玉星草
[学] Eriocaulon nudicuspe Maxim.

ホシクサ科(APG分類:ホシクサ科)の一年草。葉は多数根生し、長さ14~20センチメートル、幅1~3ミリメートル、先はとがって針状になる。8~9月、高さ20~40センチメートルの花茎を数本から十数本出し、球形で径6~8ミリメートルの白色の頭花を頂生する。包葉萼片(がくへん)の背面に白色の短毛が密生するので、全体が白い玉のようにみえる。総包片は目だたない。花は3数性、雄花の萼片と花弁雌花の萼片はそれぞれ合着するが、雌花の花弁は離生する。東海地方の湿地群生し、静岡県、愛知県、三重県に分布する。とくに愛知県の葦毛(いもう)湿原の群生は有名である。

[清水建美 2019年6月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシラタマホシクサの言及

【ホシクサ】より

…植物体の外形や大きさには変異が多い。シラタマホシクサE.nudicuspe Maxim.(イラスト)は頭花が白花で美しい。三重県,愛知県,静岡県の特産である。…

※「シラタマホシクサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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