サンマリノ(国)(読み)サンマリノ

百科事典マイペディア 「サンマリノ(国)」の意味・わかりやすい解説

サンマリノ(国)【サンマリノ】

◎正式名称−サンマリノ共和国Serenissima Repubblica di San Marino/Most Serene Republic of San Marino。◎面積−61km2。◎人口−3万人(2012)。◎首都−サンマリノSan Marino(4236人,2012)。◎住民−イタリア系。◎宗教カトリック。◎言語−イタリア語(公用語)。◎通貨−ユーロEuro。◎元首−半年ごとに大評議会で互選された執政2人が,共同で国家元首と政府代表を務める。◎国会−一院制の大評議会(定員60,任期5年)。大評議会議員の中から2行政長官(半年ごとに選出され,国家元首と政府代表になる),10委員を選出,これらが内閣を構成する。2012年11月選挙結果,キリスト教民主党21,社会主義者・民主主義者党10,社会党7,統一左翼5,人民同盟4など。◎GDP−17億ドル(2007)。◎1人当りGDP−4万4607ドル(2004)。◎農林・漁業就業者比率−2%(1995)。◎平均寿命−男77.6歳,女85.0歳。◎乳児死亡率−2‰(2010)。◎識字率−99.1%。    *    *イタリア東部にある世界最古の共和国。アドリア海岸のリミニ南西約15km,アペニン山脈中のティターノ山斜面にあり,標高500〜700m。ブドウ,オリーブの栽培,牛・豚の牧畜養蚕林業製紙などが行われ,観光と切手収集家のための郵便切手発行が重要な歳入源となっている。 4世紀ころダルマティアの石工で,キリスト教徒のマリノが迫害をのがれて山中にたてこもったのが,この国の起源といわれる。10世紀ごろから自治体となり,以来独立を維持している。1862年イタリアと友好条約を結び,国防,外交はイタリアに依存してきたが,1992年国連に加盟し,自立を志向した。EUには加盟していないが,イタリアとともに通貨にユーロを採用している。2008年サンマリノ歴史地区とティターノ山が世界文化遺産に登録された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報