翻訳|conga
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ラテンアメリカ音楽で用いられる円筒形もしくは樽(たる)形の片面太鼓。元来はキューバのコンガ・ダンス(アフリカ起源の行進舞踏で、2拍子系のシンコペーション・リズムが特徴)の伴奏用楽器。1対または単体で用いられる。胴長は50~90センチメートル、膜面の直径は25~30センチメートル。初期のものは厚い皮膜を木釘(きくぎ)や金釘で胴に固定していたが、のちに金属のたがをはめ込んで張るようになり、近年では皮膜を革紐(ひも)で張り枠に縫い付け、ねじで紐を調節して膜の張力を変えられるものもみられる。打奏は、ほとんどの場合指と手のひらで行われるが、手のひらで膜面を周りから中央に向けて押さえながらたたいて、音を高くしたり、くぐもらせたりする技法が特徴的である。
[山田陽一]
なおコンガ・ダンスの音楽も同じくコンガの名称でよばれ、1930年代の中ごろには社交ダンスにも取り入れられ、リズムが単純化されて欧米でも流行した。
[永田文夫]
キューバの音楽・舞踊の名称,およびそれに用いられる打楽器。語源はアフリカの〈コンゴ〉から来ており,アフリカ中部出身の黒人たちがキューバに伝えたものと思われる。楽器は細長い樽形の太鼓で高さ70cm余,一面太鼓で底は抜けている。両膝の間にはさみ素手でたたく。踊りはカーニバルで行列して踊るもので,カウベルなどの高音打楽器を2拍子の速いテンポで細かく打ち鳴らす複雑なリズムをもつ。このリズムが,2小節ごとのシンコペーションを強調したビートに単純化され,1930年代後半にアメリカで流行した。
執筆者:中村 とうよう
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…こうした一人二役は他の地方でも行われた。 20世紀に加わったものには,小太鼓に似た片面太鼓のティンバレス,中太鼓に似たトム・トム,小さな筒形胴で手打ちのボンゴ,細長い樽形胴で手打ちのコンガなどがある。これらは2個1組で用いることが多い。…
※「コンガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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