精選版 日本国語大辞典 「四分」の意味・読み・例文・類語
し‐ぶん【四分】
[1] 〘名〙
① (━する) 四つにわけること。また、四つにわかれること。転じて、ばらばらにわかれること。
※菅家後集(903頃)冬日感庭前紅葉示秀才淳茂「孤立如レ逢二衣錦客一、四分疑レ伴二散花僧一」
② 「しゅぶん(衆分)」の変化した語。
④ 編集・校正用語で、活字一字分の四分の一の長さをいう。〔造本と印刷(1948)〕
[2] 「しぶんりつ(四分律)」の略。
※性霊集‐二(835頃)日本国学法弟子苾蒭空海撰文「始則。四分秉法。後則。三密灌頂」
し‐ぶ【四分】
〘名〙
① 十分の四。
② 令制で、諸国で公廨(くがい)を配分する時の次官(すけ)の配分率。公廨は出挙の利稲で、国司俸給となっていた。四分は配分率と定員を合算した数に対する割合。合計が二五分であれば二十五分の四、二三分であれば二十三分の四の受取率となる意。
※続日本紀‐天平宝字元年(757)一〇月乙卯「凡国司処二分公廨一式者、〈略〉其法者長官六分、次官四分、判官三分、主典二分、史生一分」
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