ケルナー(Karl Theodor Körner)(読み)けるなー(英語表記)Karl Theodor Körner

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ケルナー(Karl Theodor Körner)
けるなー
Karl Theodor Körner
(1791―1813)

ドイツ詩人ドレスデンに生まれ、22歳で戦死。父は著名な法律家で、母は芸術家シュトックの娘。文学史上、独立戦争期の詩人として位置づけられるが、後期ロマン派劇作家としての評価は葬られがちである。愛国詩集『竪琴(たてごと)と剣』(1813)はよく知られるが、悲劇『ツリニー』(1812)、森鴎外(おうがい)の邦訳(伝奇トオニイ)もある『トーニ』(1812)など戯曲も銘記されてよい。

[北垣 篤]

『北垣篤訳『竪琴 他2編』(1957・大学書林)』

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