日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ケイ(Nora Kaye)
けい
Nora Kaye
(1920―1987)
アメリカのバレリーナ。本名ノラ・コレット。ニューヨーク生まれ。15歳でアメリカン・バレエ・シアターのレギュラーメンバーになり、アンソニー・チューダーの『火の柱』、アグネス・デミルの『フォール・リバー物語』に出演、脚光を浴びた。1951年から数年間ニューヨーク・シティ・バレエ団に在籍し、ジェローム・ロビンズの『檻(おり)』などを踊った。53年(昭和28)に初来日、61年に引退した。後進の指導にあたるかたわら、夫の映画監督ハーバート・ロスの『愛と喝采(かっさい)の日々』『ニジンスキー』など、映画のプロデューサーとしても活躍していた。
[市川 雅]