山川 世界史小辞典 改訂新版 「グラックス(兄)」の解説
グラックス(兄)(グラックス(あに))
Tiberius Sempronius Gracchus
前162~前132
古代ローマの政治家。名門の出。母はスキピオ(大)の娘。前133年護民官として改革運動を行う。大土地所有者の土地兼併,ローマの国防力の担い手である中小土地所有者の没落の傾向を抑えるため,リキニウス法の更新を図り,大土地所有の制限,土地の再分配を行い,自作農創設を企てたが,元老院の保守派の反対にあって暗殺された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報