クレオパトラの鼻(読み)クレオパトラノハナ

デジタル大辞泉 「クレオパトラの鼻」の意味・読み・例文・類語

クレオパトラのはな

大事に大きな影響を及ぼす些細ささい物事のたとえ。パスカルが「パンセ」で「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界歴史も変わっていたであろう」と記したのによる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「クレオパトラの鼻」の解説

クレオパトラの鼻

重要なことに大きな影響を及ぼす、ちょっとしたものごとのたとえ。

[使用例] 二千余年の歴史はびょうたる一クレオパトラの鼻の如何いかんに依ったのではない。むしろ地上に遍満した我我われわれまいに依ったのである[芥川龍之介侏儒の言葉|1923~27]

[由来] 一七世紀のフランスの思想家、パスカルが著した「パンセ」の一節から。エジプトの女王クレオパトラが、その美貌カエサルアントニウスなどローマ執政者の心を惑わしたところから、「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」と記しています。

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