中部太平洋,キリバス共和国のライン諸島中の環礁(北緯1°59′,西経157°30′)。周囲約160kmにおよび,純粋のサンゴ礁島としては世界最大。面積364km2,人口3431(2000)。1777年にキャプテン・クックにより初めて欧人の知見に入った。当時,島に多数の住居址はあったものの,無人であった。島名は,クックがここでクリスマスを過ごしたことによる。1888年英領となった。19世紀半ば以降グアノが採掘され,20世紀に入ってからはココヤシのプランテーションが始まった。1956-58年にイギリスの,62年にはアメリカの,それぞれ核実験場とされた。キリバス独立後は,漁業を中心とする同国の経済センターの一つとして発展している。
執筆者:石川 栄吉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… マキン島は第2次大戦中,日米の激戦地だった。クリスマス島には日本の宇宙開発事業団の人工衛星追跡ステーションがあり,釣客用ホテルもある。83年から東京に名誉総領事館を設けている。…
※「クリスマス島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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