キ・しるし・はた(漢字)

普及版 字通 の解説


14画

[字音]
[字訓] しるし・はた

[説文解字]

[字形] 会意
(微)(び)の省+巾(きん)。〔説文〕七下に「(きし)なり。絳(あか)き帛を以て背にく。巾に從ひ、の省聲なり」(段注本)という。字条十三上の省声とするが、はいずれもに巾あるいは糸を加えてしるしとしたものである。長髪巫女(う)つ公開処刑的な呪儀で、これによって敵の呪詛や攻撃を無力とし、微(な)くする行為をいう。その巫女に、巾や糸で呪飾を加えた。そのような呪飾を旗印にも用いた。〔説文〕は下文に〔左伝、昭二十一年〕「を揚ぐるの徒なり」の文を引く。軍中で背につけ、車に立てるような旗印をいう。今本はに作る。とは通用の字、は邪幅、三角巾の形のものである。

[訓義]
1. しるし、めじるし、めじるしの布。
2. はた、のぼり。

[古辞書の訓]
名義抄 シルシ語彙字条参照。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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