キロボフラード(英語表記)Kirovohrad/Кіровоград

デジタル大辞泉 「キロボフラード」の意味・読み・例文・類語

キロボフラード(Kirovohrad/Кіровоград)

ウクライナ中南部の州。また、同州の州都クロピウニーツキー旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キロボフラード」の意味・わかりやすい解説

キロボフラード
Kirovohrad

ウクライナ中部,キロボフラード州の州都。ロシア語名キロボグラード Kirovograd。首都キーウ南東約 250km,南ブーグ川支流インフル川の上流に面し,クレメンチュク―オデーサ間の鉄道が通る。ロシアの西進に伴って 1754年に建設された要塞起源。1765年にエリザベートグラード Yelizavetgradとなり,豊かな農業地域の中心として発展した。1924年にジノビェフスク Zinovyevsk,1936年にキロボ Kirovo,1939年にキロボグラードと改称した。農産物加工や農業機械製造が盛ん。教育養成機関がある。人口 24万8367(2005推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キロボフラード」の意味・わかりやすい解説

キロボフラード
きろぼふらーど
Кiровоград/Kirovohrad

ウクライナ中南部にある都市。ロシア語ではキーロボグラード。黒海に注ぐイングル川の上流に面する。人口25万4000(2001)、22万5489(2018推計)。豊かな黒土地帯を控え、農業機械、トラクター部品、ポンプ鋳物、ラジオ、無線機、自動計量包装機、食品工業用設備などの製造工場がある。また、三つの高等研究教育機関、二つの劇場、郷土博物館が置かれている。市の創立は1754年で、聖エリザベートを守護聖女とするロシアの要塞(ようさい)が構築されたときに始まる。その後、豊かな農村を背景に農産物集散地、交易市場町として急速に発展し、1775年に市制を敷きエリザベートグラードЕлизаветградとよんだ。1924年、ソ連初期の指導的政治家となったS・M・キーロフを記念して、ロシア語のキーロボグラードに改称された。

渡辺一夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android