キリストの先在(読み)キリストのせんざい(英語表記)praeexistentia Christi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キリストの先在」の意味・わかりやすい解説

キリストの先在
キリストのせんざい
praeexistentia Christi

キリストイエスとして地上に受肉する前に,すでに神の第2位 (御言葉) として永遠に存在していたとの信仰。神の永遠の言葉についての思索はすでに旧約聖書ユダヤ教なかにその萌芽が見出されるが,これがキリストにあてはめられて明白な教えになったのはパウロにおいてで,『コロサイ人への手紙』1章 15には「御子はすべての造られたものに先立って生れたかたである」とあり,また『ヨハネによる福音書』では特に第1章においてキリストを先在する御言葉 (ロゴス) とする信仰が表明されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android