キュウ(キウ)・キョウ(ケウ)・まつわる(漢字)

普及版 字通 の解説


2画

[字音] キュウ(キウ)・キョウ(ケウ)
[字訓] まつわる

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 象形
縄形のものが相まつわる形。〔説文〕三上に「相ひ繚(きうれう)するなり。一に曰く、(くわこ)結してつなり。象形」とする。(糾)の初文とみてよい。相まつわるものに一種の神聖感があり、呪的な意味をもつことがあった。〔詩、周南、樛木〕「南に樛木(きうぼく)り (かつるい)之れに(まと)ふ」は、君子祝頌の詩の発想である。

[訓義]
1. まとう、まつわる。
2. 糾の初文。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ツメヲオコス・カケタリ

[声系]
〔説文〕に声として(叫)・(赳)・收(収)・など十二字を収める。收は糾繚してこれに攴(ぼく)を加えるので、収治の意となる。他はみな糾纏・糾起の意をもつもので、の声義を承ける。

[語系]
声の字はgyuとkyuの両系に分かれるが、みな糾纏・糾起の意がある。gyu、は樛kyuと声義が近い。九kiuも蛇形の糾纏する形。声・九声・求声・声に、声義の通ずるものが多い。語彙は糾字条参照。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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