キアリーニ(英語表記)Chiarini, Giuseppe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キアリーニ」の意味・わかりやすい解説

キアリーニ
Chiarini, Giuseppe

[生]1833. アレッツォ
[没]1908. ローマ
イタリア詩人,文学史家。カルドゥッチの友人であり信奉者。カルドゥッチやガルガーニらとフィレンツェで,有名な文学サークル「衒学者たちの集い」 (1856~59) を結成ロマン主義に対して新古典主義の論陣を張った。ダンヌンツィオの処女詩集を世に喧伝したことでも知られる。主著『詩集』 Poesie (1902) ,『カルドゥッチの生涯の思い出』 Memorie della vita di G. Carducci (03) ,『フォスコロの生涯』 La vita di U. Foscolo (10) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キアリーニ」の意味・わかりやすい解説

キアリーニ
きありーに
Giuseppe Chiarini
(1833―1908)

イタリアの文学者。青年期にカルドゥッチらと文学サークル「規則にうるさい仲間たち」を結成し、ロマン主義を弾劾。詩人、ジャーナリストとしての活動のほか、文部省要職にもつくが、おもな業績は、ハイネシェリーなどの翻訳、およびフォスコロ、レオパルディの伝記的研究にある。ダンヌンツィオの才能早くから認めつつも、その官能的、退廃的な作風を厳しく非難した一人である。

[鷲平京子]

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