ガッターマン=コッホ反応(読み)ガッターマンコッホはんのう(英語表記)Gattermann-Koch reaction

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ガッターマン=コッホ反応 (ガッターマンコッホはんのう)
Gattermann-Koch reaction

1897年ドイツのガッターマンL.GattermannとコッホJ.A.Kochにより見いだされた芳香族アルデヒドの工業的合成法。芳香族炭化水素塩化銅(I)と塩化アルミニウム触媒として,一酸化炭素塩化水素混合物を作用させると,芳香族アルデヒドが1段階で得られる。

通常アルキルベンゼンは容易に反応するが,ベンゼンやハロゲン化ベンゼンの場合には加圧下で反応を行わせる。溶媒としてニトロベンゼンが用いられ,多環式芳香族アルデヒドの合成にも適用される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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