カタール大学(読み)カタールだいがく

大学事典 「カタール大学」の解説

カタール大学[カタール]
カタールだいがく

首都ドーハにあるカタール唯一の国立総合大学。カタールはペルシア湾岸諸国の中でも有数天然ガス原油埋蔵量に恵まれる。近年ドーハ市郊外の「教育都市(カタール)」内にアメリカの大学を誘致するなど教育に重点的に取り組んでいる。カタール大学の前身は1973年に設置された教育カレッジ(カタール)。国家建設において教育を優先課題とするハリーファ首長の構想により実現し,初年度に男子学生57人と女子学生93人を受け入れた。その後,経済発展に伴う人材需要の高まりに対応して1977年,4学部(教育,人文・社会科学,イスラーム法・イスラーム学,理学)を擁するカタール大学が設置された。さらに,工学部(1980年),経営・経済学部(1985年),薬学部(2008年)が続き,2015年時点で8学部(人文・科学,経営・経済,教育,工学,法律,薬学,イスラーム法・イスラーム学,医学)を擁し,1万4000人を超える学生が学ぶ。2015年のQS社の世界大学ランキングで481-490位に入った。
著者: 和氣太司

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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