カイ ニエミネン(英語表記)Kai Nieminen

現代外国人名録2016 「カイ ニエミネン」の解説

カイ ニエミネン
Kai Nieminen

職業・肩書
作家,翻訳家,詩人

国籍
フィンランド

生年月日
1950年5月11日

出生地
ヘルシンキ

学歴
へルシンキ大学(音楽学)

受賞
フィンランド政府翻訳家賞〔1977年・1981年・1990年〕「夏の闇」「奥の細道」「源氏物語・第4巻」,フィンランド政府文学賞〔1989年〕「揺れ動く大地」,国際交流奨励賞特別賞(1997年度),エイノ・レイノ賞〔1999年〕

経歴
高名な翻訳家ベルッティ・ニエミネンの長男として生まれる。独学で日本語と日本文学を学び、国際交流基金の招待で来日、1979〜80年日本に滞在。帰国後はヘルシンキ大学で日本文学の講義を行う。’71年に処女詩集「川はわたしの想いを運ぶ」を発表して以来、多数の詩集の他、多くの評論や研究発表を執筆。また、日本文学の翻訳も多数手掛け、なかでもに翻訳した開高健「夏の闇」(’77年)、松尾芭蕉の「奥の細道」(’81年)、「源氏物語・第4巻」(’90年)のフィンランド語訳はフィンランド政府翻訳賞を受賞。詩集の方でも「わたしは知らない」(’85年)、「揺れ動く大地」(’89年)でフィンランド政府文学賞に輝いた他、国内の多くの文学賞を受賞。また、’97年には長年に渡って日本文学の翻訳を手掛けてきた業績に対して国際交流奨励賞の特別賞が贈られる。’99年にはエイノ・レイノ協会からエイノ・レイノ賞を得るなど、国内ばかりでなく国外でも高い評価を受ける文学界重鎮である。’91〜94年フィンランド・ペン会長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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