百科事典マイペディア 「オオカミ(狼)」の意味・わかりやすい解説 オオカミ(狼)【オオカミ】 タイリクオオカミ,マダラオオカミ,シロオオカミとも。食肉目イヌ科の哺乳(ほにゅう)類。体長1〜1.5m。体形はイヌに似るが,吻(ふん)は長く,耳は小さくて直立,尾はたれる。体色は灰褐色のものが多い。ユーラシア〜北米北部に分布。森林,タイガ,ツンドラ,砂漠,平地や山岳地にすみ,家族ないし単独で行動するが,冬季は群生。ヘラジカ,カリブー,シカをはじめ鳥獣を捕食し,牛,馬など大型の家畜を襲うこともある。イヌとも交配できる。日本にはかつて北海道に大型のエゾオオカミ,本州,四国,九州に小型のニホンオオカミ(ヤマイヌ)がいたが,前者は1900年ごろ,後者は1905年を最後に絶滅した。両者とも絶滅(環境省第4次レッドリスト)。→関連項目イヌ(犬) 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報