エルンスト(Paul Ernst)(読み)えるんすと(英語表記)Paul Ernst

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

エルンスト(Paul Ernst)
えるんすと
Paul Ernst
(1866―1933)

ドイツ作家劇作家。ハルツの鉱山監督の子として生まれる。学生時代には当時流行自然主義社会主義にひかれたが、1900年のイタリア旅行、とりわけジョットの絵に触れたのを契機に、古典に根ざした理想主義新古典主義)を唱えるようになった。実作者としてよりも理論的活動のほうが注目される。代表作に評論フォルムへの道』(1906)、短編集『東方王女』(1902)がある。

[松本道介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例