日本大百科全書(ニッポニカ) 「アムアク」の意味・わかりやすい解説 アムアクあむあくShīhāb al-Dīn ‘Am‘aq(?―1148) ペルシアの詩人。中央アジアのブハラに生まれる。サマルカンドにおいてカラ・ハン朝に宮廷詩人として仕え、「詩人の長」の称号を得て非常に厚遇された。技巧を凝らした頌詩(しょうし)で知られ、挽歌(ばんか)にも秀でていた。セルジューク朝のスルタン、サンジャルの王女の挽歌は名高い。現存する詩集『アムアク詩集』は約800句の頌詩が主である。叙事詩も作詩したが散逸して伝わっていない。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムアク」の意味・わかりやすい解説 アムアク`Am`aq, Shihāb al-Dīn [生]? ブハラ[没]1148ペルシアの詩人。サマルカンドで教育を受け,カラハン朝宮廷に仕えて「詩人の長」の称号を受けた。頌詩に秀で,のちに頌詩の最高詩人アンワリーから称賛されたことはペルシア文学史上名高い。作品『アムアク詩集』 Dīwān-e `Am`aqは頌詩を主体とする。挽歌詩人としても知られた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報