アニエマチェン山脈(英語表記)A'nyêmaqên

改訂新版 世界大百科事典 「アニエマチェン山脈」の意味・わかりやすい解説

アニエマチェン[山脈] (阿尼瑪卿
)
A'nyêmaqên

中国,青海省南東部にあり,北西から南東へのびる東崑崙(こんろん)山脈支脈全長約400km。チベット語で〈祖先大神〉の意があり,アムネマチン,積石(しせき)山脈ともいう。10余の山峰からなり,主峰はマチェンガンリ(瑪卿崗日)すなわちアニエマチェン峰,瑪積雪山で標高6282m。氷河やU字谷が発達している。黄河は山脈の南東端を大きく360度迂回しているが,《禹貢》では,この地域,積石山が河源とされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報