出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
フランスのトルベール(吟遊詩人)。1306年以後まで存命とする説もある。当時パリに比肩するほどの文化水準を誇っていた北フランスの商工業都市アラスの市民階級の出身。アダン・ル・ボッシュAdam le Bossu(せむしのアダン)とも呼ばれたが,これは別に身体障害を示すものではない。作詩・作曲ばかりでなく,劇作者としても演劇史上大きな足跡を残した。代表作としては,アラスを舞台とし,風刺劇と夢幻劇の両面を備えた《葉陰の劇》,シチリア遠征のアルトア伯の陣中で作ったと思われる牧歌風音楽劇《ロバンとマリオンの劇》があり,ともに中世喜劇の傑作とされる。また,数多くのシャンソン,ジュー・パルチ,ロンドーなどの抒情詩および楽曲の作者として知られ,その《惜別の賦》も有名。ほかに,未完の叙事詩1編がある。
執筆者:長谷川 太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…後者は13世紀になると北のトルベールによるオイル語の歌にとってかわられる。以上は騎士階級の単旋律の歌であるが,13世紀末には市民も交って作詩作曲するようになり,その代表が音楽劇《ロバンとマリオンの劇》をつくったアダン・ド・ラ・アルAdam de la Halle(1237ころ‐87?)である。また彼らの介添役も務めた旅芸人ジョングルールたちの存在を忘れるわけにはいかない。…
…後者は13世紀になると北のトルベールによるオイル語の歌にとってかわられる。以上は騎士階級の単旋律の歌であるが,13世紀末には市民も交って作詩作曲するようになり,その代表が音楽劇《ロバンとマリオンの劇》をつくったアダン・ド・ラ・アルAdam de la Halle(1237ころ‐87?)である。また彼らの介添役も務めた旅芸人ジョングルールたちの存在を忘れるわけにはいかない。…
※「アダンドラアル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新