よしよし(読み)ヨシヨシ

デジタル大辞泉 「よしよし」の意味・読み・例文・類語

よし‐よし

[感]
目下相手希望などを承知したときに用いる語。わかった、わかった。「よしよし、買ってやるよ」
目下の相手をなだめたり力づけたりするときに用いる語。「よしよし、心配しないでいいよ」

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精選版 日本国語大辞典 「よしよし」の意味・読み・例文・類語

よし‐よし

感動
① 相手の気持ことばを受けて承諾する際にいうことば。わかったわかった。〔日葡辞書(1603‐04)〕
滑稽本浮世床(1813‐23)初「よしよし晩に早く仕舞て切を見に押かけようス」
② 相手を慰めたりなだめたりする時にいうことば。
※幸若・元服曾我(寛永版)(室町末‐近世初)「よしよし、北条もさはおもはれ候まじ。こころをしづめてまたせ給へ」
俗謡などのはやしことば。
歌謡・粋の懐(1862)八・一九・よしよしぶし「さても心がうかれだしたる、たっぷりいやみの子ども衆が、地につきかぬるによしよし、世の中丸うてよしよし」

よし‐よし

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 気づかずに平気でいるさまを表わす語。平然と。気楽げに。
※波形本狂言・因幡堂(室町末‐近世初)「さればこそあれによしよしと通夜をしている」

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