精選版 日本国語大辞典 「まのあたり」の意味・読み・例文・類語
ま‐の‐あたり
[1] 〘名〙 (形動) (「目(ま)の辺り」の意)
① ちょうど目の前であること。また、そのさま。目前。
※大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃)「聖上の親(まのあタリ)鑾の輿を降し、青蓮の目を開けり」
② 親しく、じかに接すること。
③ はっきりと、見たり聞いたりすること。実際に出現すること。また、そのさま。
※太平記(14C後)一五「新羅大明神親(マノアタ)りに船の艫に化現して」
④ 事態がそのようになることがきわめて、はっきりしているさま。自明のこととして受けとられるさま。
※評判記・色道大鏡(1678)凡例「後人のそしりまのあたりなれど」
[2] 〘副〙
① ある事態を目前にしているさまを表わす語。
(イ) 眼前に。目の前に。相対して。
(ロ) 相手にじかに接し親しむさまを表わす語。親しく。
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