ぺろぺろ(読み)ペロペロ

デジタル大辞泉 「ぺろぺろ」の意味・読み・例文・類語

ぺろ‐ぺろ

[副]
舌で物をなめまわすさま。「皿をぺろぺろ(と)なめる」
舌のよく動くさま。ぺらぺら。
「―と読んで聞かせました」〈藤村千曲川のスケッチ
いかにもうまそうに次々と食べるさま。「ぺろぺろ(と)平らげる」
小さな炎をあげながら燃えるさま。
「竈の火の―と燃え上るのを見た」〈長塚
[形動]薄っぺらなさま。
「―のスフ国民服」〈野間真空地帯
アクセントロペロ、はペロペロ
[類語](1ぺろっとべろべろなめるなめ回すしゃぶるねぶるしゃぶりつく舌なめずりなめずる/(3ぺろっとがつがつがぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごもりもりぱくぱくむしゃむしゃ

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精選版 日本国語大辞典 「ぺろぺろ」の意味・読み・例文・類語

ぺろ‐ぺろ

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物をなめまわすさまを表わす語。
咄本聞上手(1773)生酔「生酔の頭や顔をぺろぺろとなめれば」
② 舌のよく回るさまを表わす語。ぺらぺら。
※是は是は(1889)〈幸田露伴〉一「静にぺろぺろと何か談(はな)せば通辞の者佐野平に申すやう」
③ またたく間に食べつくすさまを表わす語。
※新世帯(1908)〈徳田秋声〉二六「新吉刺身をペロペロと食って」
④ 小さな炎をあげながら燃えるさまを表わす語。ちろちろ。
※土(1910)〈長塚節〉二「お品は竈の火のぺろぺろと燃え上るのを見た」
[2] 〘形動〙 薄っぺらなさま。布地などの薄く安っぽいさま。ぺらぺら。
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉四「水で皮がペロペロになってゐる材木

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