てしか

精選版 日本国語大辞典 「てしか」の意味・読み・例文・類語

て‐しか

(願望を表わす終助詞「しか」が、完了助動詞「つ」の連用形「て」をうけたもの。後世「し」「か」は濁音にも。下に感動助詞「も」「な」が付くこともある) 自己動作に関する願望を表わす。
万葉(8C後)三・三四三「なかなかに人とあらずは酒壺になりに而師鴨(てシかも)酒にしみなむ」
※竹取(9C末‐10C初)「いかでこのかぐや姫を得てしかな、見てしかなと」

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