つくつく

精選版 日本国語大辞典 「つくつく」の意味・読み・例文・類語

つく‐つく

〘名〙
宮中で陰暦一〇月亥(い)の日に、供御所から調進する餠。また、亥子(いのこ)の祝いの時天皇の前に献ずる小臼に強飯を盛り小杵を添えたもの。
言継卿記‐天文一九年(1550)一〇月三日「御亥子に暮々参内〈略〉先於番衆所つくつく有之」
② 臼(うす)をいう女房詞
※大上臈御名之事(16C前か)「一うす。つくつく」

つく‐つく

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) まっすぐに、よくのびるさまを表わす語。
※俳諧・冬の日(1685)「霜月や鸛の彳彳(ツクツク)ならびゐて〈荷兮〉 冬の朝日のあはれなりけり〈芭蕉〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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