供御所(読み)クゴショ

デジタル大辞泉 「供御所」の意味・読み・例文・類語

くご‐しょ【供御所】

室町幕府で、将軍食事を調理した所。

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精選版 日本国語大辞典 「供御所」の意味・読み・例文・類語

くご‐しょ【供御所】

〘名〙
神社神饌(しんせん)を調える所。御饌所(みけどころ)。神供所。
高野山文書‐康平三年(1060)三月一八日・網曳御厨供御人訴状具書「付此文案事情、無供御所、何准神社仏寺院宮王臣家所領哉」
室町時代、将軍の膳部を調える所。ぐごどころ。
三箇院家抄(1469頃)一「一 供御所御菜用途帳〈年中〉」

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世界大百科事典(旧版)内の供御所の言及

【栗栖】より

…山城国綴喜郡田原御栗栖(みくるす),愛宕郡栗栖野,宇治郡小栗栖(おくるす),丹波御栖(みくるす),大和国忍海郡栗栖,紀伊国牟婁郡栗栖,同名草郡栗栖などがある。栗栖が歴史的に注意されるのは,それが天皇あるいは神社に対する栗の供御所として,御厨(みくりや)と同様の意味を持つものがあったからである。例えば,伊勢大神宮は〈朝夕御饌供奉〉のための御栗栖2町を伊賀郡に所有していたし,天皇家領として有名な田原御栗栖,丹波御栖は,蔵人所の管轄下で,毎年供御甘栗を調進した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」