ちぎる

精選版 日本国語大辞典 「ちぎる」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぎ・る

[1] 〘他ラ五(四)〙
① 手などでこまかく断つ。こまかく粉砕する。
蜻蛉(974頃)上「海松(みる)のひきほしの、みじかくちぎりたるを、ゆひあつめて」
② もぎとる。ねじ切る。ひきちぎる。
徒然草(1331頃)五三「頸もちぎるばかり引きたるに」
※あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉「声をちぎるやうに啼きわたりながら」
③ (他の動詞の連用形に付いて、接尾語のように用いる) はなはだしく…する、さかんに…するの意を表わす。
※宇治拾遺(1221頃)三「念珠をもみちぎる」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「先の主人をほめちぎってネ」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒ちぎれる

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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