そそり立(読み)そそりたてる

精選版 日本国語大辞典 「そそり立」の意味・読み・例文・類語

そそり‐た・てる【そそり立】

〘他タ下一〙 そそりた・つ 〘他タ下二〙
① おだてる。あおりたてる。また、やかましくいう。
浄瑠璃・袂の白しぼり(1710頃)上「著いたとあるの便をば、早速見せて下されとそそり立つれば、二人もまた泪はあれど」
感情をさそう。その気持を起こさせる。
微温(1909)〈水野葉舟〉五「春のそそり立てられるやうな日の中で」

そそり‐た・つ【そそり立】

〘自タ五(四)〙
① 高くそびえる。そびえ立つ。
※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「向ケ岡にそそりたつ、五寮の健児意気高し」
② 心が浮きたつ。浮かれて騒ぎ出す。
※浄瑠璃・本朝三国志(1719)二「うかれておどれば名もたたぬ。うかれうかされ大将雑兵そそり立」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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