せびらかす(読み)セビラカス

デジタル大辞泉 「せびらかす」の意味・読み・例文・類語

せびら‐か・す

[動サ四]
無理に頼む。せがむ。せびる。せぶらかす。
「かの田舎のうてずに―・されて、つぶりが痛い」〈浄・冥途の飛脚
いじめる。からかう。せぶらかす。
「その上私を―・いて何ともならぬ程に」〈虎明狂・因幡堂

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「せびらかす」の意味・読み・例文・類語

せびら‐か・す

〘他サ四〙 (「かす」は接尾語)
① 強要する。無理な要求をする。せがむ。せぶらかす。せびる。
※玉塵抄(1563)三〇「五伯いせいをして隣国をせひらかしてきりとるを侵地と云ぞ」
※虎明本狂言・船渡聟(室町末‐近世初)「しうとはらをたててせびらかす、むこいろいろ云わけして、後にはさつまのかみのごとくにせびらかす」
② いじめる。苦しめる。せぶらかす。
※古活字本毛詩抄(17C前)七「西国の間にはさまってしかも魯衛は大国なれどもちともせひらかす事もないほどに奢たぞ」

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