しもしましり

日本歴史地名大系 「しもしましり」の解説

しもしましり
しもしましり

古琉球にみえる地名。嘉靖元年(一五二二)に建立された真珠湊碑(県立博物館蔵)の碑文に「はへはら しまおそい大さと ちへねん さしき わ ま玉はしおわたり 下しましり ともに かきのはなちに せいそろい」とあり、同三三年の「やらさもりくすくの碑」には「はゑはら しまおそい大さと ちへねん さしき しもしましり きやめ のせいや かきのはなち やらさもりくすくに よりそふて」とみえる。「しもしましり」は「おもろさうし」巻二〇「くめすおもろ御さうし」にみえる「しましり」と同一地域をさす名称と思われる。のちに島尻しまじりを冠した兼城かにぐすく(金城)大里うーざとう真加比まかびの三間切に分割され(絵図郷村帳・琉球国高究帳など)正保国絵図の頃には大里間切だけが島尻を冠した名称で残った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android