ざっぷり(読み)ザップリ

デジタル大辞泉 「ざっぷり」の意味・読み・例文・類語

ざっぷり

[副]
水中へ勢いよく入ったり、水が強くかかったりするときの音を表す語。
手桶をさしあげて、てまへの頭から―」〈咄・聞上手
物を勢いよく切るさま。
拙者を―と切ってお仕舞ひなされて」〈浄・伊賀越

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ざっぷり」の意味・読み・例文・類語

ざっぷり

〘副〙 (「ざっぶり」とも。「と」を伴って用いることもある)
① 水がかかったり、水があふれたり、水に物が投げこまれたりして、しぶきが勢いよくとびちるさまを表わす語。
咄本・聞上手(1773)水打「せんかたなさに、手桶をさしあげて、てまへの頭からざっぷり」
※老車夫(1898)〈内田魯庵〉「ツイ鼻のさきでざっぶり投げた網の音の高いのも」
② 刀などで、物を勢いよく断ち切るさまを表わす語。ざっくり。ざっぶ。
浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)三「いつもあさはんごにざっぷりいはすを、くれかたになってのせいばい

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