精選版 日本国語大辞典 「さしもぐさ」の意味・読み・例文・類語
さし‐もぐさ
〘名〙
② (「新古今集‐釈教」の「なほたのめしめぢが原のさせもぐさわがよの中にあらんかぎりは」の歌が清水観音の衆生済度の誓を述べた作と伝えられたところから) 観世音菩薩に救われるべき一切衆生(いっさいしゅじょう)をたとえていう語。この世に生きる人のすべて。
※詠太神宮二所神祇百首和歌(1468頃)「只たのめしめぢか原のさしもくさ我世の中に有らんかぎりは。此さしもぐさは人の惣名と也」
③ 植物「ふとい(太藺)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報